碾茶製造研修活動報告
日程:7月8日(土)13:15~16:00
場所:狭山碾茶工房(有)明日香
参加者:17名(内他支部 東京3名・群馬1名・茨城1名・千葉2名)
担当:野口 研修講師:野口・安藤 スタッフ:甘利・十文字
真夏の日差しがふりそそぐ中、狭山碾茶工房(有)明日香工場長の小野田氏、奥富氏に迎えていただき研修が始まりました。ご挨拶の他に工房開業する由縁や、狭山抹茶「明松」の名前の由来等お話いただいてから、2班に分かれて工場見学班と抹茶・碾茶研修班を交代制で行い、その後に全員で茶園見学をしました。工場内の見学では、本日の参加者7割の方が初めてのご参加で、送風機の中で蒸し露を飛ばす為に葉が5~6m吹き上げられている様子は、感嘆の声が上がっておりました。又、関東初の碾茶炉では外の暑さに加え、炉の熱で皆さん、毎日作業されてる方のご苦労を感じながら一生懸命説明を聞かれておりました。本日工房内に生葉の持ち込みの予定が未確定だったので、当日まで心配しておりましたが、「さやまかおり」と「べにふうき」の葉が持ち込まれた事により、稼働状況を間近に見学出来たのでさらなる研修の成果が得られました。
碾茶の試飲は、抹茶の原料となる碾茶を味わいました。一煎目は氷出し、二煎目は80℃で2分浸出させ、揉み工程のない碾茶の上品な甘みを感じていただきました。
抹茶は、温度の違いによる味わいの違いを研修しました。一つめの碗に、冷水で抹茶を点て二つめの碗には、ポットからの湯で点てました。
今の季節に合う冷抹茶にはガラスの器に入れ氷を浮かべてディスプレイするなど、目にも涼しい演出でテーブルセッティングをしました。
味わいは、冷抹茶は身体に帯びている熱を冷ますように、温度の高い抹茶は香りが立ち、口の中に広がる苦みが気分を引き締めて
くれました。皆さん茶筅に気を集中させて講師の手習いに沿って「8の字」を碗の中になぞらえておりました。
工場見学、抹茶・碾茶研修後は、2班共に明日香さんから徒歩5~6分の林の中を通り抜けた所にある茶園見学です。本日の研修では、どこの場所よりも一番涼しい場所でした。茶園の覆い下栽培の様子を見て、摘採等のお話を聞き、明日香さんに戻り研修は終了となりました。皆さん、暑い中聞き逃さないように、耳をかたむけしっかりメモを取られておりました。
研修では、実際の様子を五感で感じ取る事が出来、教科書や座学だけでは得ることが出来ない知識や経験を学べ、これからの活動に向けて有意義でhotな時間となりました。