秋のほうじ茶料理研修活動報告
日程:11月12日(日)11:00~15:00
場所:狭山市立入曽公民館
参加者:9名
研修講師:高木 泉先生(料理研究家・俳人)
献立:ほうじ茶で炊く蛸飯・豚ロース肉のほうじ茶煮・ほうじ茶のブラマンジェ
担当:野口・安藤
昨年に引き続きお茶を使用した料理を今年は講師をお招きして行いました。
企業等や料理雑誌「栄養と料理」にレシピを提供され、ご自身も料理本を出されていらっしゃる高木先生に、飲み物や料理に今注目の集まっている「ほうじ茶」を使った料理3品を教えていただきました。
打合せは埼玉県産ほうじ茶数種類からお料理に合うお茶を選んでいただく所からはじまり、献立の相談にも気さくにのってくださいました。
研修当日は、ご自宅でもお料理教室を開催されておられるだけあり自己紹介をご自身でされたり、スムーズに参加者の方と打ち解け、和みの空間の中で研修時間が進んでいきました。
まず蛸飯の準備から始まりました。お米を洗ってザルにあげた後、ほうじ茶、蛸、出汁等調味料を炊飯器に入れ調理しました。蛸の切り方や吸盤の所は切り分けるなどのポイントも教えていただきました。
次は豚肉のほうじ茶煮にかかりました。豚肉をかたまりのままほうじ茶でゆでている間、一緒に添える野菜も別の鍋でほうじ茶、コンソメでくたくたになるまで茹でました。材料は大きさを揃える、刻みキャベツは炒める前にフライパンにのせておくだけでキャベツの甘みが出てくるなどの大事なポイントも教えていただきました。
この間にブラマンジェを調理し、冷蔵庫で冷やし固めます。歴史のある公民館なので、ガラスの器で適当な物も数も少なく小鉢を用意したところ、先生がみずから戸棚のなかを探してくださり、「ワイングラスで作りましょう」と提案され、それだけでおしゃれなデザートになりました。
盛り付けは「蛸はイタリアでも食べられている食材なのでオリーブオイルと合いますよ」ということで刻んだ大葉をオリーブオイルで和えて蛸飯にのせました、大葉とオリーブオイルの緑色が蛸飯に映えており、味もとてもなじみが良かったです。メインであるほうじ茶煮は豚肉をスライスし茹で野菜と炒めたキャベツを大皿にのせて粒マスタードを添えました。お皿のふちの段になっている所には調理した品は決してのせず内側に収めるなどを教えていただきました。ブラマンジェにはキルシュで和えた柿の角切りをのせました。
教えていただいた3品は華やかで美味しくて、クリスマスやお正月等の来客時や家族が集まっての会食の際にぴったりのお料理と思いました。
皆さんで調理したものを試食している時に、先生からお料理に一番大事なのはお水であるとのお話いただきました。
「大潮の時はお水が比較的美味しいのよ」「6月は梅雨時期なので塩素が多くなると聞いた事があるのよ」と話され、私達もお茶を淹れる時に水には気をつけている事をお話しました。
参加された方からは「自宅できちんとお料理を作ってみようと意気込みが生まれました」といった感想をいただき、とても良い研修の時間が持てたと思います。
秋の行事が重なる中での実施だったため参加者が少なくなってしまいました。今後は日程調整にも気をつけて行いたいと思います。
(文責 野口 写真 役員)