活動報告 「狭山茶を使ったお茶育授業」埼玉県立鶴ヶ島清風高等学校
〈日時〉1月15日(水) 3限20名 5限16名
〈内容〉狭山茶を使ったお茶育授業 高校編 埼玉県立鶴ヶ島清風高等学校3年生「子ども文化」選択クラス
〈メンバー〉北村 野口
日高市とのほぼ境にある鶴ヶ島清風高等学校では、通学中など周囲にお茶畑も多い土地ですが、きちんとお茶を淹れる授業はほぼ初めてとのお話で生徒の皆さん、校長先生も興味を持って授業に参加していただきました。
家庭科の先生からお茶を淹れる所作を生徒さん達に学んでほしい事と美味しいお茶を飲んで知ってもらいたいとの希望に沿って授業を構成しました。お茶の栽培や、歴史、栄養をテキストを使って学び、お茶を淹れる時の温度による成分の持つ味わいの違いも伝え実践で淹れて飲んだ時の味わいにつながるよう話しました。
自宅で急須を使いお茶を淹れていることが伺えるようなお茶を淹れる所作がきちんと出来ている生徒さんもいました。初めて急須を持ったという生徒さんには急須の持ち方や廻し注ぎの方法など伝えて実践し、茶器を温める事や、お湯を冷まして、浸出時間を気にするなどひと手間が美味しいお茶になることも伝えました。又、授業後半では、熱いほうじ茶が美味しい季節ですので、ほうじ茶ラテを作りクリーマーで泡立ててふわっとした泡で飲みました。生徒の皆さんもカフェのようだと和気あいあいとした授業になりました。
感想では、狭山茶は苦いものだと思っていたが低温だと苦くないことがわかり美味しかったという言葉や、自宅に急須があるが使ったことがなく、この授業で三煎まで淹れて飲んでみたら全て味が変わるのが判り、自宅に帰ったら家族にお茶を淹れてあげようと思いました、という言葉もいただき生徒の皆さんにお茶を身近に感じてもらえるような授業になったのではないかと、とても嬉しく思いました。
「子ども文化」選択の生徒さん達ですので、小学生の子どもたちに急須の普及をするにはどうしたら良いと思いますか?という質問を投げかけました。
可愛いデザインの急須を作る・アニメや紙芝居や絵本で急須を紹介するような内容にする・子ども向けの展示会や講演会をするなどいろいろなアイデアをいただきました。すでにこのような活動をされておられる方がおいでになるかもしれませんが、より子どもに寄り添えるように考えていくべきですね。
(文責:野口 写真:北村)