二番茶研修報告
6月19日に狭山市内にある「横田園」にて埼玉県支部主催の二番茶研修が行われました。今回は埼玉・東京・神奈川の3地区より合わせて10人(うち男性3人女性7人)が参加しました、少人数で行うことによりお茶のことを参加者が深く知ることができる研修になったと思います。
今回の研修の目的は「教科書だけの知識にしない」をテーマとして、荒茶の製造、簡単な仕上げ体験、埼玉県内の奨励品種試飲、茶を利用した菓子の試食が主なプログラムでした。
その中でも、今回の研修の一番の醍醐味である荒茶製造では、参加者が機械を実際に触り、調整しながら行うことによって茶師が普段どのようなことに気を配って製茶をしているのか感じてもらえたと思います。また、やる気の満ち溢れる参加者が多かったため予定には無かったのですが、急遽自分たちで作った荒茶を簡易的な仕上げまで行うことにより、消費者のもとにお茶が届くまで一連の流れをしっかりと自分たちの目で見ることができた体験になったと思います。
また、ブレイクタイムとして設けた品種別の試飲の際は埼玉県の奨励品種である「やぶきた」「さやまかおり」「ふくみどり」「おくはるか」だけではなく、茶園のスタッフが今年の出来が良かった、と太鼓判を押す「おくみどり」を試飲して、埼玉県の奨励品種を覚えるとともに品種ごとの香味の差異を感じる体験となったと思います。研修だけでなく昼食休憩中にも横田園のスタッフが作った茶を使ったお菓子の試食をし、五感を全て使った研修になりました。
後日、今回の研修の参加者達にお会いした際には非常に満足のいく出来の茶だったらしく喜びの声を沢山頂きました。
(文 横田 写真 今井)